エクスプレスでは、内勤者ごとに操作・閲覧・更新の範囲を細かく設定することができます。
適切なアクセス権限を設定することで、システムの安全性を高めることができます。
エクスプレスで設定できる権限の種類
①操作権限
各機能に対して、閲覧、入力、削除などの操作ができるかどうかを制御できます。
操作権限のない機能はグレーアウトされます。
例)
- データの閲覧は許可するが、登録は許可しない。
- データの登録は許可するが、削除は許可しない。
- データの登録・削除は許可するが、プレビュー・印刷は許可しない。
- 一部のタブのみ閲覧・更新を許可する。
②閲覧権限
どの部門のデータを閲覧できるかを制御できます。
例) [案件入力]で支店のデータ閲覧は許可するが、本店のデータ閲覧は許可しない。
③更新権限
どの部門のデータを更新できるかを制御できます。
例) 支店のデータ更新は許可するが、本店のデータ更新は許可しない。
④メール
使用できるメールアカウントを制御できます。
例) 支店所属のスタッフには、本社で使用するメールアカウントを使用させない。
権限設定の流れ
1.権限グループの検討
会社の組織図や業務分掌などをもとに、必要な権限グループを検討する。
操作権限のグルーピング例
以下のような組織体制の場合は、下表のようなグルーピングとなります。
- 管理者は、すべての機能を使用できる。
- 案件・配置は、営業が行う。
- コンプライアンス帳票のチェックと公開は、法務が行う。
- 勤怠の確認と給与・請求計算は、経理が行う。
権限 | 権限グループ | |||
管理者 | 営業 | 法務 | 経理 | |
案件 | ○ | ○ | ||
配置 | ○ | ○ | ||
コンプライアンス | ○ | ○ | ||
勤怠 | ○ | ○ | ||
給与賞与年調 | ○ | ○ | ||
請求 | ○ | ○ | ||
マスタ | ○ | |||
その他 | ○ |
操作の詳細権限について
操作権限は、機能内のタブ単位や特定の操作に対しても制限が可能です。
例) [勤怠入力]で勤怠データを確認する人は複数名いるが、[支給確認]チェックができる人を限定したい。
操作権限のグルーピングより細かな権限を設定したい場合は、誰にどの操作権限を付与するか検討してください。
詳細権限については[権限マスタ(操作)]をご参照ください。
閲覧、更新権限のグルーピング例
以下のような体制の場合は、下表のようなグルーピングとなります。
- 全国に支店があるが、全国の支店情報を閲覧できるのは本社のみとする。
- 東日本の支店は、他の東日本にある支店の情報を閲覧できる。
- 西日本の支店は、他の西日本にある支店の情報を閲覧できる。
部門 | 権限グループ | ||
管理者 | 東日本 | 西日本 | |
本社 | ○ | ||
北海道支店 | ○ | ○ | |
東北支店 | ○ | ○ | |
関東支店 | ○ | ○ | |
関西支店 | ○ | ○ | |
四国・九州支店 | ○ | ○ |
メール権限のグルーピング例
以下のような体制の場合は、下表のようなグルーピングとなります。
- 本社は、本社のメールアカウントのみ使用できる。
- 東日本の支店は、1つの共通メールアカウントのみ使用できる。
- 西日本の支店は、1つの共通メールアカウントのみ使用できる。
メールアカウント | 権限グループ | ||
本社 | 東日本 | 西日本 | |
本社用 | ○ | ||
東日本用 | ○ | ||
西日本用 | ○ |
2.権限グループの登録
検討したグループを[権限マスタ]に登録します。
新規モードで権限付与する箇所にチェックを入れ、[登録(F2)]します。
詳細は以下をご参照ください。
3.権限を内勤者へ付与
※この操作は、[システムマスタ]-[システム設定]-[その他]-[管理者NO] に設定された内勤者のみが行えます。
[スタッフマスタ]-[詳細]-[ログイン]-[権限(○○)]に該当する権限グループを設定します。
例) 操作権限のグルーピング例の場合、スタッフが営業職であれば[権限(操作)]に[営業]の権限グループを設定します。
権限設定後は、エクスプレスを再起動してください。