他媒体で有休を管理しており、エクスプレスでの管理へ移行したときの有休引継ぎの方法について説明します。
目次
1.有休引継ぎの考え方について
以下のように、「エクスプレスを使用する前の有休データ」をエクスプレスに引継ぎ、「エクスプレスを使用し始めてからの勤怠データ」と合わせて、有休計算を行うことができます。
3-1もしくは3-2のどちらかの方法で有休残日数の登録を行います
引継ぎを行う際には、各スタッフの以下情報をご準備ください。
(※)エクスプレス移行日前日時点での情報をご準備ください。
- 有休基準日
- 有休付与日数
- 残日数(※)
- 全労働日(※)
- 出勤日数(※)
引継ぎ方法 | 概要 |
3-1.有休台帳から登録する |
有休データを手動で作成します。
導入前の有休使用日など、細かな情報までエクスプレスに引き継ぐことができます。 |
3-2.スタッフマスタから登録する |
[スタッフマスタ]に設定した内容をもとに、手動で有休データを登録します。
導入日前の有休使用日は引き継げません。 |
2.有休引継ぎの設定を行う
2-1.システムマスタの設定
[システムマスタ]-[運用設定]-[給与・賞与・年調]-[有休引継ぎを使用する]のチェックを付け[登録(F2)]します。
2-2.スタッフマスタの整備
[スタッフマスタ]-[有休]を整備していきます。
[スタッフマスタ]-[有休]-[有休引継ぎ]欄にある、以下項目を登録します。
引継ぎするスタッフが多い場合は、[スタッフマスタのインポート]で一括整備することも可能です。
- [引継日]
- [全労働日]
- [出勤日数]
項目の詳細については[スタッフマスタ]-[有休]をご確認ください。
設定する値については、下記イメージ図をご確認ください。
有休引継ぎ項目について(イメージ図)
[スタッフマスタ]-[有休]-[引継日]、[全労働日]、[出勤日数]の登録イメージです。
3.有休引継ぎの設定を行う
3-1.有休台帳から登録する
[有休台帳]を作成します。
- [スタッフNO]を入力します。
- [新規]ボタンを押下します。
- 有休に関する情報を登録していきます。
参考例として、2023年の有休を引き継ぐ場合の登録方法を説明します。
- 有休基準日:2023/10/01
- 有休付与日数:14日
- 有休使用:2023/12/20に1日、2024/01/09に4時間有休を使用
上記の場合は、以下のような登録画面となります。
過去2年分の有休情報を引継ぎたい場合は、登録後、再度[新規]を押下し同様に入力を行ってください。
登録が完了すると、左側に登録された台帳一覧が表示されます。
3-2.スタッフマスタから登録する
スタッフマスタの情報を整備しながら有休を手動で登録します。
- 有休に関する情報を入力します。
項目の詳細は[スタッフマスタ]-[有休]をご確認ください。
- エクスプレス移行前の以下情報を入力します。
- [引継日]:エクスプレスでの管理に変わる日を入力します。
- [全労働日]、[出勤日数]:直近の有休基準日から[引継日]前日までの日数を入力します。
入力箇所については有休引継ぎ項目について(イメージ図)をご確認ください。
※[引継日]が前回有休基準日~今回有休基準日の前日であれば、[有休計算処理]の集計対象となります。
- 直近2年分の[有休基準日]、[有休付与日数]、[引継時点残日数]を入力します。
- [有休基準日]:有休付与日となる基準日を入力します。
- [有休付与日数]:有休基準日時点で付与された日数を入力します。
- [引継時点残日数]:[スタッフマスタ]-[有休]-[引継日]の時点で、各有休基準日の有休が何日残っているか入力します。
以下の例の場合、有休基準日2022/10/01~引継日2023/12/01までに16日消化しているため、
2022/10/01:引継時点残日数は0日
2023/10/01:引継時点残日数は10日 となります。
- データの整備後、[登録(F2)]を押下します。
- [スタッフマスタ]-[有休]の登録情報をもとに、[有休台帳]が自動作成されます。
4.有休引継ぎの設定を解除する
引継ぎが完了したら、2-1.システムマスタの設定で設定した[システムマスタ]-[運用設定]-[給与・賞与・年調]-[有休引継ぎを使用する]のチェックを外し、再度登録を行います。
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