A.可能です。以下手順で設定・登録を行ってください。
レンジ請求とは、上限時間と下限時間を設定し超過時間分を増額、不足時間を減額する請求方法です。
以下のように請求金額が決定する場合は、本設定が必要です。
- 勤務時間140~180時間の間であれば一律の請求額
- 140時間以下の場合は請求額を減額
- 180時間以上の場合は請求額を増額
目次
時間労働制度に基づく補正について
以下の労働時間制度を採用している場合、[給与計算処理][請求計算処理]を実行すると、設定に基づいた補正時間、補正金額が算出され、[勤怠入力]に反映されます。
- 残業-日8H超、週40H超
- 変形労働時間
- フレックスタイム
- 就業時間のレンジ(請求計算のみ)
- 残業-45H超
- 残業-60H超
※労働時間制度①~④と⑤⑥を組み合わせて(例:②変形労働時間+⑤残業45H超)、勤怠管理することも可能です。
補正がかかるかどうかの判断は以下となります。
- 支給補正:[スタッフマスタ]に設定された時間外設定に基づき、補正がかかるか判断します。
- 請求補正:[得意先マスタ]に設定された時間外設定+[請求先][請求合算キー][取引区分]が同一の複数案件をまとめた時間に基づき、補正がかかるか判断します。
就業時間のレンジについて
案件に設定されたレンジ時間を元に補正処理で請求金額の減額・増額が行われます。
・所定労働時間8時間 所定日数19日 レンジ請求時間:152H~160Hの場合 |
事前設定
得意先マスタの設定
得意先に補正の設定を行います。
詳細は[得意先マスタ]-[算出]-[時間外]をご確認ください。
この設定により[請求計算処理]時に請求金額に補正処理が行われます。
【得意先ごとに各種割増率を設定したい場合】
[得意先マスタ]-[算出]-[計算/端数処理等]-[請求割合]で各種割増率を設定します。
システムマスタの設定
基本単価に対する各種割増率を設定します。
詳細は[システムマスタ]-[システム設定]-[計算/端数処理等]-[支給][請求]の内容をご確認ください。
案件入力の設定
案件入力で就業時間レンジ設定を行います。
①[案件入力]-[就業条件]-[就業条件1]-[就業時間レンジ]が表示されていますので、そちらに所定時間幅を入力します。
②請求レンジ減額の設定を行います。
①の設定時間に就業時間が満たない場合、減額する金額を設定します。
マイナスの値で入力して下さい。
補正処理確認画面
[請求計算処理]実行時、補正対象者がいる場合確認画面が表示されます。
上限時間を超えた残業補正については、残業単価×オーバーした基本時間で計算されます。
補正時間や補正金額に問題がなければOKをクリックし、処理を続行してください。
項目名 | 項目説明 |
補正対象者情報 | 補正対象のスタッフに対して適用される補正情報が表示されます。 |
勤怠入力画面(補正処理後)の表示について
[請求計算処理]実行後、勤怠入力画面残業補正時間に処理された補正データが表示されます。
所定内152~160時間、実働時間155時間の場合
残業補正は発生しません。
所定内152~160時間、実働時間164時間の場合
残業補正列に4Hの時間が表示されます。
就業時間のレンジと採用なしを併用する場合
得意先マスタの時間外の設定は1つしか登録することができません。(残業45H超、65H超除く)
同一の得意先で[就業時間のレンジ]と別の時間外(採用なしなど)を併用したい場合は、得意先NOを分けて登録し、運用していただく必要がございます。
例)【得意先-時間外-就業時間レンジ】
【得意先-時間外採用なし】
ID:XXXX